トマトが | 法友(とも)へ

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朝、トマトの様子を見にいった。

 

そろそろ色づいてくる頃かなと呑気に構えていたら、無い!

 

昨日まであった一番下の段の大玉トマトが無い。

 

 

は?

 

どういう事だ。

 

下に落ちたのかなと思って周りを見回してみても、やっぱり無い。

 

で、よく見ると、花房の枝が茎とつながっていた部分がちぎれて下側の皮一枚でぶら下がっている状態だった。

 

 

なるほど、強い力で下へ引っ張られたという事か。

 

人間なら、トマトは下から上へ持ち上げるようにすれば簡単に外れる事を知っている。

 

タヌキかなあ?

 

ここら辺は一応住宅街なんだけど。

 

まあ、アナグマの痕跡はよく見かけるけど、奴らは基本肉食だからなあ。

 

 

ま、相手が動物なら文句を言っても仕方がない。

 

動物は人間と違って、貪りもなければ害意もない。

 

したがって、無智ではあるが悪業にはならない。

 

ところが人間は、動物よりも遥かに多くの欲望を満たす事が可能なため、どうやっても悪業を避ける事が出来ない。

 

その結果、来世では立場が逆転する。

 

それが輪廻転生というものだ。

 

 

てか、このぶら下がってる残りの小さいトマト、このまま熟してくれるのであろうか。