千年王国。
懐かしいなあ。
ま、あんまり懐かしい、懐かしいって言ってるとまた叩かれるんだろうけど。
至福千年王国。
麻原がそんな話をしたのはもう35年も前の事だ。
千年王国はキリスト教の概念であるのだが、麻原は神仙の会の頃には既にキリスト教の考え方も取り入れていた。
まったくハイブリッドにもほどがある。
まあ、その至福の世界の前にハルマゲドンがやってくるんだけどね。(笑)
3万人の成就者がいれば、その千年王国が達成できるとしているのだが、何故に千年王国と呼ばれているのか?
麻原は、人間が貪りを捨て悪業を積まなくなったなら、人間の寿命は千年に伸びると主張した。
なんでそうなるのかと言うと、今度は仏典の話と結びついてくる。
愛欲天の神々は人間とは比較にならないほど寿命が長い。
第一天界でさえ、その一日は人間界の四〇〇年とされる。
ほんと、仏典に書かれているのは笑っちゃう話がてんこ盛りだ。
で、人間界全体の精神性が向上して少しでも神々のレベルに近づけば、その分だけ寿命が伸びるという話である。
3万人の成就者が誕生する事で世界は変化し始める。
人々は皆修行を始め、成就者の数はどんどん増えていく。
そして、人類全てが成就者となった時、人間界は第一天界と同じになる。
この時、欲六界は天界と地獄に二極化される。
とまあ、これが麻原の言う3万人の成就者による救済計画なのであるが、では、3万人の成就者が誕生すると何が起こるのだろうか。