やっぱり記憶に残っているのはオリンピックだよね~。
ソフトボールの決勝、あれは実に面白かった。
歴史に残る名勝負だった。
オリンピックの種目からソフトボールが外された、もう二度と檜舞台に立つ事なかったはずなのに、開催地が日本であるために今一度だけの復活となった。
上野をはじめ、まだブスブスとくすぶり続けていた選手たちに、最後に燃え尽きる場所が与えられたのだ。
それは日本だけでなく、アメリカもまた同じだった。
一度は引退した選手たちが戻ってきた。
なんか、昭和のスポ根マンガみたいな展開だけど、これ実話なんだよね。
日本、アメリカ双方ともに勝ち上がり、再び、いや、もう何度目だろうか、決勝で相まみえる。
日本の2点リードで迎えた6回表の日本の攻撃。
あと1点入ればアメリカを大きく突き放し、勝利を確定的にできる。
両軍ともにピッチャーは疲労困憊、もはやボールに威力はない。
そんな中、ツーアウトからセンターへ大飛球が飛んだ。
完全にホームラン性の当たり。
アメリカ人選手は懸命に追いかける。
センターバック、なおバック。
入ったー!
と思った次の瞬間。
センターはフェンスによじ登り、片手で身体を支え、反対の手を伸ばした。
フェンスを超えて落ちていくボールは、グローブに吸い込まれていった。
奇跡のスーパープレー。
日本人の体格なら、絶対に届いていなかった。
そして、この後、試合の流れはアメリカに傾いていく。