全容解明の続き | 法友(とも)へ

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犯罪者側への対策は専門家におまかせするしか無いが、被害者側はもうちょっとなんとかなるんじゃないかと思う。

 

京アニにしても、今回の心療内科にしても、防火対策が十分であるとは思えない。

 

 

ワシも警備員をやっていた時に、とりあえず危険物乙4類と自衛消防の資格は取っておいた。

 

勤務先が鉄筋コンクリートの建物の中であるのなら、誰でも取っておいて損のない資格かなと思う。

 

まあ、必要なのは資格そのものではなく知識なのだが。

 

 

今回の犯人は屋内消火栓を使えないように細工をしたという事だが、誰も気づかなかったのだろうか?

 

これが警備員が巡回しているような施設なら、すぐに連絡が行って施設管理が飛んでくるはずだ。

 

警備員がいないのなら、自分たちで管理し、火災報知器と屋内消火栓の使い方は頭に叩き込んでおくべきだろう。

 

 

正面入口の反対側には非常扉と非常階段が必要だが、それがないのなら、せめて避難梯子を設置すべきだ。

 

2階からならなんとか飛び降りる事もできるが、3階以上では無理だ。

 

京アニも今回の心療内科も、個人的には人災にしか思えない。

 

被害を最小限に食い止める事は、わずかな努力でできたはずなのだ。

 

 

こういった事件を見るたびに、昔見た映画のタワーリングインフェルノを思い出す。

 

ビル火災の一報を受けたスティーブマックイーン扮する消防隊の隊長が、どうしてはしご車が届かないビルばかり建てたがるんだとぼやきながら現場に到着する。

 

そこで施設管理の責任者への第一声が「スプリンクラーは?」だった。

 

「動いていない。」に対して、さらに「どうして?」

 

もちろん、スプリンクラーが作動していれば、消防隊など必要ないという意味だ。

 

この映画が公開されたのは1975年。

 

まだ生まれていない人も多いだろう。

 

 

スプリンクラーや非常階段、避難梯子がないのは経済活動を優先させたからに他ならない。

 

個人的には、金で命を買えるのなら安いものだと思うのだが。

 

 

余談だが、サリンなどの毒ガスが巻かれた場合も、スプリンクラーの大量の水が人的被害を最小限に食い止めるはずだ。

 

ただ、その後、火災でもないのにスプリンクラーを作動させたとして、恐ろしい金額の損害賠償を請求されるだろうけど。(笑)