面白いなあ。
物理学は突き詰めれば仏教理論に近づいていく、とは前々から言われてはいるんだけど、今回またさらに一歩近づく理論が発表されたようだ。
小学生の頃、宇宙はビッグバンから始まったという話を聞いた時、ほ~、そうなのかと思ったものだ。
大人になってから、宇宙誕生以前にはエネルギーはゼロの状態であり、大爆発の後凄まじい運動エネルギーがありながらも位置エネルギーと釣り合っており、結果的にプラスマイナスゼロの状態を保っているという話を聞いたときにはかなり驚いた。
宇宙は、この世界は、膨大なエネルギーを持ちながら同時にゼロであるという有と無が同時に重なり合って存在するという神秘に不思議な感覚を覚えた。
相対性理論によって、宇宙誕生以降の現象は説明が付く。
しかし、誕生前のゼロの状態の説明が付かない。
宇宙が生まれる前は、あらゆる物理法則が通用しないのだ。
しかし、それを打ち破る理論がついに登場した。
因果集合理論によれば、ビッグバン以前の状態を説明する事が出来る。
それによれば、ビッグバンは始まりではなく、それ以前に無限の過去があると考えられるのだ。
無限の過去、すなわち、始まりのない過去。
無始の過去から続く真理の系譜がヨーガである。
宇宙誕生以前から続いているという考え方は、ヨーガの世界においては常識であった。
現代科学は、また一歩真理に近づいたと言っていいだろう。