例によって超極細針は軽くチクッとする程度。
1分程すると全身の気がゆらぎ始めた。
頭頂に集まり球体になってから眉間に流れ落ちる。
自動的にツァンダリーが起こっているようだが、一体何を浄化しているのやらだ。(笑)
続いて両腕の後ろ側に冷気を感じる。
次に、両腕に気が集まりピリピリして消える。
これで全身の免疫に司令が行き渡ったらしく、その後は何もなし。
さて、1時間ほど経過して、腕の痛みは前回ほど強くはない。
その代わり、時折軽く痒みを感じる。
前回は体温に変化はなかったが、今回は0.2度ほど上昇。
それ以外では、時折言われてみれば頭が少し痛いかもね、という感じがある。
まあ、ただの風邪よりは症状は軽い。
翌日になって体温が36.8度にまで上昇。
心拍数も10ほど増えている。
熱っぽい感じはないのだが、身体がというより背中が熱い。
随分昔の火と水の洗礼を思い出して、なんだか懐かしい。(笑)
時折眼の奥に軽い痛みがある。
眼圧が高くなっているのかもしれない。
それとも、ウイルスが増殖した時のように眼の裏で免疫が暴れているのだろうか。
腕の痛みは前回よりも早く、32時間ほどで消える。
2日目の朝には体温も平常に戻る。
問題はここから先だ。
抗体が増え始めるのはワクチン接種から7日から10日後からだ。
それまでは免疫がフル回転。
疲労困憊して働き続けている。
この間に身体に余計な負担をかけると免疫の暴走を誘発してしまう。
皆さんご存知、はたらく細胞でおなじみの「落ち着け、キラーT!」という状態になってしまう。
まあ、この状態は特に珍しい事ではないし、自分の細胞を破壊する機能がなければ大変な事になってしまう。
がん細胞は人間の身体の中で毎日生まれ続けているが、これは外から入ってきた異物ではなく自分の細胞である。
キラーT細胞が自分の細胞を攻撃しなくなったら、人間の身体の中はがん細胞だらけになってしまう。
なので、人体内の医療従事者のごとく死ぬほど頑張っている免疫に余計な負担をかける事なく、出来る限り安静にしている必要がある。
身体が丈夫などというのは外見だけであって、身体の中で免疫がどうなっているかは分からない。
何がきっかけで暴走を誘発するか分からない。
おとなしくしているのが無難だ。