会場にはかなりの人員を配置している。
誘導係、受付係、説明係、案内係、それから摂取場所へと移動する。
摂取を受けにやって来る人数と比較して十分過ぎるほどの人員だ。
一通りの説明を受けてから何か質問はありますか?と聞かれたが、そんな事は預言者でもなければ答えられまい。
何せ、一番聞きたい事は、新型コロナに感染した5年後10年後にはどうなっているかという事だから。
心配なのはワクチンを接種した後の事ではなく、コロナに感染した後の事だ。
コロナに感染する事によって自己免疫疾患が起こる。
それはコロナから回復した後も続き、たとえ軽症であっても1年経っても後遺症が治らない。
その免疫の暴走が、5年後10年後にどうなっているのか、ワクチン否定派の皆さんは、その安全を保証してくれるのだろうか?(笑)
ワクチンを接種してもコロナに感染しても、同じ仕組みで体内でスパイク蛋白が造られる。
違うのは、感染したほうが遥かに大量のスパイク蛋白が造られるというところだけだ。
それが将来、人間の身体にどんな影響を及ぼすのか、そんな質問には誰も答えられない。
ただ、後遺症に関してはとりあえず一つだけ治療法がある。
それはワクチンを摂取する事だ。
ワクチンを摂取する事で免疫がリセットされ、嘘のように症状が改善する。
まあ、それも完璧な治療法ではないが。
さて、実際に打ってみるとさすがは超極細針、ほとんど痛みを感じない。
噂通りの蚊に刺された程度だった。
ただ、針が刺さった瞬間はその程度だったのだが、薬液が注入された段階でその一点で爆発が起こったかのような衝撃がある。
まるで、「やべえもん入ってきたぞ!」と身体が警報を発しているようだ。
続いて、針が抜かれた後、今度は打撲のような痛みが一瞬だけ起こる。
いずれも直径1センチほどの局所的なものだ。
その次に起こったのが右側の違和感。
打ったのは左肩なのだが、右腕全体・右脚全体から胴体を巻き込んで何かが左肩に集まっていく。
ホルモンに伝達情報を乗せ、血流が一巡りするのにそのぐらいの時間がかかるという事か。
1分ほどすると今度は軽い倦怠感を感じる。
だるいというよりは眠いという感覚に近い。
平常時を100とするなら、95ぐらいにまで低下した感じ。
5分ほどすると左肩の下外側、手のひらぐらいの広さに打撲のような軽い痛みが出る。
不思議なのは痛みがあるのは筋肉の中だけであり、表面は痛くなくしかもすぐに痛みが消えるという事だ。
これまでにアナフィラキシーなどになった事がないので、15分で退場。
歩くときに足に軽いだるさを覚える。
筋トレしてないのに乳酸たまってるな、みたいな感じ。
まあ、どれもこれも今までに経験した事のない身体の感覚。
家に帰ってからは特に変化なし。
2、3時間で肩の痛みが強くなってきたが体温に変化はない。
翌日はさらに痛みが強くなったが、腕が上がらないというわけではない。
まあ、かなり痛いが。
2日目、52、3時間経過で元通り。
あと1週間程度は筋トレとか激しい運動は避けたほうがよい。
大事をとるなら当然2週間という事になる。