五蘊の活動が生きているという事であり、その活動の停止が死である。
これは一旦そうなると、もう元には戻らない。
しかし、例外が一つだけ存在する。
逆に考えると簡単に理解できるのだが、解脱とは心の作用の止滅である。
心の作用によって生み出されているのが五蘊である。
心の作用が止滅すれば当然に五蘊は活動を停止する。
したがって、解脱者は生きたまま死んでいる状態と言う事ができる。
これが解脱者が死後の世界を体験できる根拠になっているのだが、この考え方は全て般若心経に書かれている事が正しいという前提に立っている。
死後の世界云々は別にオウムが言い出した話ではなく、仏教関係では普通に信じられている事だ。
信じるか信じないかは各自の自由だが、般若心経は真理であるために力を持っている。
その意味を理解していなくても、たとえ信じていなくても、ただ単に読経したり写経したりするだけで、その力が発現し現象を動かす。