広い道場の2階には20人ほどの人たちがいた。
この人数は滞在期間中大きな変わりはなく、大体20人から30人といったところだった。
三々五々という感じで、各自散らばって本を読んだり誰かと喋ったりしているが、何かあるとどこからか集まってくるという感じ。
オウムの道場と違って、誰かが話しかけてきたり何かを説明してくれたりというのは無い。
こちらから積極的に動いて聞かない限り、誰も何も教えてはくれない。
まあ、考えてみればオウムもそうなんだけど、カルトというのは親切なものだ。(笑)
で、ここは沖ヨガの総本部道場であり、何日も泊まり込みでヨガの実践をしに来ているわけだが、一般的ないわゆるヨガ(ポーズや呼吸法)をやるという雰囲気がどこにも感じられない。
それもそのはず、10日間の滞在中ポーズを行ったのはわずかに2回だけ。
呼吸法も同じく2回だけだった。
1日って、24時間あるんだぜ。(笑)
それともうひとつ沖ヨガならではの特徴的な事は、プログラムが何も決まっていないというところにある。
何にもとらわれず、何にも固定されない。
したがって、滞在者には次に何が行われるのかが全くわからない。
しかも、その殆どがいわゆるヨガというものではない。
私はいったい、何をしに来たんだろう?(笑)