Abema TVでオリジナルのAIを採用し始めて、すでに1ヶ月以上が過ぎた。
基本的には常時表示されているので、もはやニコ生の有料会員になるメリットはほとんど感じられない。
なのだが、新しく%表示を始めたものなので、今までの評価値と比べるとどうも分かりづらい。
やはり将棋には勝率が何%とかいうのはなじまない。
人間同士の勝負では最後の最後まで勝負の行方は分からず、最後の最後に逆転というのも起こりうる。
最近では広瀬対藤井聡太の一戦が記憶に新しい。
詰まるところ、決着がつくまで勝率がどうかなど誰にも分からないのであり、それが将棋の面白さでもある。
それと、詰みがある場合に表示される9999、これがまた勝負を盛り上げてくれる。
先の広瀬対藤井聡太の対局では、終盤で形勢は藤井聡太に傾きかなり差がついていた。
素人目にも何もしなければ広瀬玉に詰みがあることが分かる。
なので、王手をかけ続ける広瀬。
この王手が途切れたとき、広瀬の負けが確定する。
その時、広瀬の飛車の王手に藤井聡太が歩で合駒をした。
次の瞬間、大きくリードしていた藤井聡太の評価値が一瞬で-9999になっていた。
プロならば、この詰みを逃すはずもない。
最後の最後に、たったひとつ間違えただけで起こる逆転劇。
全てからゼロへの急転直下。
これが将棋の醍醐味である。
やはりこれまで通りの評価値のほうが、より将棋の面白さを味あわせてくれるのは確かである。
まあ、とりあえず、1%を評価値100で見てはいるのだが。(笑)