偽りの救済⑧ | 法友(とも)へ

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p213

TBSのビデオについて。

 

このビデオであったかどうかは今となっては分からないのだが、当時坂本弁護士の映像を見た記憶がある。

 

その映像の中で坂本弁護士は、「徹底的にやりますよ、オウムが潰れるまで続けますよ。」と語気を強めていた。

 

真剣にカルト集団と戦う正義の弁護士として当然の決意表明であるとは思うのだが、これはまずい。

 

まるで、ヤクザの事務所に乗り込んでお前らぶっ殺すぞ!と凄んでいるようなものだ。

 

これでは、麻原を激怒させるには十分すぎる理由になってしまっている。

 

坂本弁護士が熱血漢であった、そしてオウムが想像以上に恐ろしい集団であった。

 

その二つが重なって招いた悲劇のように思える。

 

 

p222

村上春樹の問い

「オウム真理教」と「地下鉄サリン事件」が私たちの社会に与えた大きな衝撃は、いまだに有効に分析されていないし、その意味と教訓はいまだにかたちを与えられていないのではないだろうか

 

これは一般人だけでなく、オウム信者も同様だと思う。

 

誰にも答えが分からない。

 

しかし、真剣に修行に取り組んだ者だけがその答えを得る。

 

解脱者だけがその答えを知っているのだ。

 

ま、結論として、オウムには誰も解脱者がいないということになるんだけどね。(笑)

 

未だに、なんであんな事件を起こしたんだろうと思い、答えを出せずにいるのだから。

 

 

オウム事件の謎、(これはつまり、善良な若者がなぜ殺人者になってしまうのか)が解明されない限りまた同じような事件が起こってしまうと考える人が多いようだが、僕はそうは思わない。

 

麻原は全てを語り終えたし、謎はすべて解き明かされた。

 

麻原のような怪物が出現しない限り、もう二度とあのような事件は起こらない。

 

そう思う。