亀戸異臭事件を見て分かるように、異臭が発生するようなら培養は失敗である。
ボツリヌスも同様に、異臭が発生するようなら培養は失敗である。
というか、炭疽菌もボツリヌスも嫌気性で培養しなければ意味がない。
異臭が発生するなど論外である。
麻原の広瀬に対する評価は非常に高く、この計画における中心人物は広瀬である。
なので、最初は広瀬が第二段階の培養を行った。
これは、CSIのワークの範疇を超えて、CMIのワークにまで踏み込んでいる。
確かに、教団の初期の頃はそういう事もあったが、サティアンが完成してからは完全に分離する。
結果は、専門家ではない広瀬は当然のごとく培養に失敗。
もの凄い異臭が発生した。
麻原に報告したところ、もう一度やってみろと言われて、再び挑戦。
またしても、失敗する。
全く成功する目処が立たない広瀬は、自分には無理ですと麻原に泣きつく。
そこで麻原は広瀬に、じゃあ、誰だったら成功できるんだと尋ねた。
そこで広瀬が口にした名前がRである。
かくしてRは、村井に拉致されて着の身着のまま上九へ連れて行かれる。
なんとも酷い話である。(笑)