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金取りじゃなくて、緊取。

 

http://joryukishikai.shogi.or.jp/column/archives/post-18.html

 

まあ、さすがに現役のプロが関わっているだけあって、なかなか良く出来ていた。

 

 

将棋を知らない人のために、かなりの部分を説明に費やしながらのドラマ作り。

 

そして、普通の将棋対局とは違う映像の流し方だった。

 

対局者の名前や顔は駒台の側に映すのが将棋の映像の常識だと言ってもいいと思うが、それがテレビを見ている人に分かりやすいように駒台の反対側、つまり対局者側に顔を映していた。

 

 

まあ、それはいいとして、注目したのは珠理奈が5六桂と打った場面。

 

ここで殺人事件が発生するわけだが、塚地はこれをあくしゅと言っていた。

 

一般人にとってはあくしゅは握手、オウムにとってはあくしゅは悪趣、将棋の世界ではあくしゅは悪手、つまり悪い手の事。

 

 

珠理奈が2五龍と飛び出したところへ後手からの2八歩。

 

2五龍の時点ですでに先手有利に見えるのだが、2八歩を同龍と取らせて2六歩と抑え込もうという手。

 

これは1七桂と逃げておいて、2九歩成りには龍ではなく銀で取れば先手の有利は動かない。

 

 

なのだが、5六桂と打つと8八角成りと銀を取られて次に2九歩成りと桂馬を取られて二枚替えをされる。

 

その後、5六に打った桂が働かない。

 

なので、塚地は悪手と言ったわけだが、それほど悪い手には見えない。

 

なぜなら、角がいなくなった後、3三とと金、銀両取りに当てれば十分だからだ。

 

なので、番組の最後で珠理奈が言った渾身の勝負手というのは間違いではなさそうである。

 

 

結論としては、受けて勝つなら1七桂。

 

攻めて勝つなら5六桂という事になりそうだ。