解脱とは何か?
それは、心の作用を止滅することである。
心の作用を止滅するとどうなるのか?
見るものと見られるものが見ることの中で一つとなり、そのとき真我は本然たる輝きを放ち独存位にとどまる。
見るものと見られるもの、すなわち自と他の区別がなくなりその間の行為という関係性も消え失せる。
1+1+1=1=0となり、相対の世界が消えて絶対だけが残る。
これを麻原は、
そこには、
絶対自由があるねえ。
絶対幸福があるねえ。
絶対歓喜があるねえ。
と表現した。
相対が変化して絶対になるわけではない。
相対はいつまでも相対のままであり、絶対は最初から絶対なのだ。
諸行無常は相対の中にしか存在せず、絶対の中にはニルヴァーナしか存在しない。
そして、存在しているものは絶対だけであり、相対はすべてが空なのだ。