財布を見ると興奮状態になるので、わざと財布からお札を出したりしてみると、何かの病気なんじゃないかと思うほどに不自然な動きをし始める。
この時点で犯人が確定できたと判断して、罠を仕掛けることになる。
はっきりした証拠を掴むために、監視カメラを設置する。
なのだが、カメラが1台しかないために、まあ、30年ほど前の当時の状況を考えると、監視カメラが用意できただけでも凄いとは思う。
問題はどこに仕掛けるのか?
である。
受付の横にピンク電話があったので、その横にわざとらしく分厚い財布を置いておく。
もちろん中身は空であり、犯人へのメッセージがしたためられている。(笑)
カメラは人間の目線よりも上の、死角になる位置に取り付ける。
これで準備万端整ったのだが、そこはオウムで思わぬ問題が発生することになる。
なにせ、受付の目立つ場所に財布が置いてあるために、やって来る信徒やって来る信徒全員が、財布が落ちてますよと言ってくる。
さすがオウム信者はみんないい人ばかりである。