オウムを取り巻く人々10 | 法友(とも)へ

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ある時、奇妙な信徒が入信してきた。

 

とりあえずの仮入信のような形を取り、1ヶ月分だけ会費を払った。

 

小さな子供連れの女性、ちょっとたどたどしい日本語。

 

日本語の漢字が使われて入るが、日本人の感覚にはない使われ方をした名前。

 

 

その信徒は毎日道場にやって来た。

 

場合によっては、1日に何回もやって来る。

 

見かけ上は熱心な信徒、なのだが、お布施をするわけではない。

 

コースに参加して修行をするわけでもない。

 

ましてやイニシエーションなど受けるはずもない。

 

という状況であった。

 

 

とにかく余計な金は1円も払わないという事だったのだが、この信徒が入信してから暫くの間、盗難事件が発生することになる。

 

オウムにやって来る人達というのは、基本的にはアホなんじゃないのかというぐらいに他人を疑うことを知らない。

 

道場にお金をおいていて、それが無くなるなどということは考えもしない。

 

なので、道場にやって来るとカバンを道場の隅っこにおいて、他の信徒と話し込んだりコースに参加したりしている。

 

お金がなくなった事に気付くのは、帰りに電車に乗る時か、ひどい場合は翌日になってからである。(笑)

 

で、アホがつくほど呑気なものだから、気のせいかなと思っていたりするのである。