仕事の次は住居。
これは現役の不動産屋が担当する。
まったく、実に上手いこと話をつけていい物件を見つけてくる。
道場の近くで、驚くほど家賃が安く、そして礼金敷金なし。
おまけに仲介手数料が半額。
常日頃、不動産関係者がいかに暴利を貪っているかがよく分かる。
もう一つの方法が社宅。
これは仕事の斡旋とセットである。
もちろん家賃が安いのだが、そこへ全然関係のない信徒も住まわせて、1Kの部屋に5、6人同居することになる。
よそからやって来た同居人の家賃はただである。
ただし、常識的にそんなことはやってはいけない。
ただ、オウム真理教においては、それは功徳となるのである。(笑)
この同居方式は先の不動産屋での紹介の物件でも使われており、風呂なしトイレ共同、六畳一間で家賃1万二千円の部屋に二人で住んでいたりする。
このようにして余った金は布施をさせ、全て巻き上げるのである。
そしてこのような生活が、出家してからの劣悪な環境に対するワンクッションとなる。