オウムを取り巻く人々④ | 法友(とも)へ

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運の悪い人たちを動かすには、何よりも信頼関係を築くことが大切である。

 

そのためには時間をかけて話をして、じっくりとその人達の言い分を聞くと言う作業が欠かせない。

 

オウムには、科学者や医者や弁護士だけがいたわけではない。

 

適材適所というほどのことでもなかったが、支部活動にはそれなりの才能を持った者たちが配属されていた。

 

他者と関わりを持ち、コミュニケーションを取るのが上手い。

 

そういった人材である。

 

 

で、運の悪い人たちと話をしていると、これでもかというほどに悲惨な話が次々に出てくる。

 

DV、家庭内暴力、虐待、様々な事件に巻き込まれ、家を焼け出され、金を盗まれ、詐欺にも会う。

 

学歴がなく、金も地位もないのは、何も個人的な責任ばかりとはとても言い切れないと言うことがよく分かる。

 

そんな話を聞きながら、「そうか、それは大変だったねえ。」と相づちを打つ、そんな生活が毎日続く。

 

これが、オウム真理教における、安心施と言われるものである。