いつものように道場の裏手にあるメタン小屋へ向かう。
ヴァジラヤーナは秘密のワーク。
サマナ達はその小屋で何が行われているかは知らない。
サマナたちの糞尿をドラム缶に溜めてメタン細菌群を使って発酵させ、メタンガスを採取する。
もはや蛆虫の大量培養装置のようになっており、ものすごい数の蛆虫が蠢いている。
その蛆虫を1匹たりとも潰さないように、慎重に作業を進める必要がある。
まあ、この辺がオウムの面倒くさいところである。
採取したガスの酸素濃度は11.7%。
おそらく、この酸素の減少分だけメタンガスが発生していると思われるが、まだ検知管を使って調べるレベルではない。
火をつけてみると勢いよく燃えるが、炎の色がオレンジ色である。
目には見えないが、かなりの量の不純物が混ざっているようだ。
で、その帰り道。
サティアンから秘密の板囲いへ向けてコンクリートが敷かれていたのだが、そのコンクリートの真っ直ぐな道を麻原が歩いていた。
やっぱりな。(笑)