続3・オウム死刑囚が見た金正男氏殺害事件 | 法友(とも)へ

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VXの前駆体はEMPSHとDECL。

 

そのまま混ぜ合わせただけでは反応せず、VXは合成されない。

 

DECLは不安定な物質で水溶液中では容易に分解されてしまう。

 

EMPSH+DECLやEMPSM+DECLでは適切な溶媒が必要であるが、それが本件では検出されていない。

 

地下鉄サリン事件では有機溶媒が使用されていたが、本件で使用されたのは水溶液である。

 

 

ここから中川は使用された前駆体はEMPSMとDECL・HCLであると推定した。

 

どちらも水溶性の固体であり、不安定なDECLを塩酸と結合させることで安定した形態にする事が出来る。

 

そして、片方をアルカリ塩、もう一方を塩酸塩とすることで、常温・触媒なしの反応を可能にしている。

 

被害者が顔や目が痛い、熱いと訴えたのは、塩酸の影響であると考えることが出来る。

 

 

それにしても、やはり北朝鮮はオウムから学んでいるように思える。

 

オウムの場合は、一番最初のVX襲撃事件は身体にかかったにも関わらず何ともなかった。

 

被害が出るのは2番目の襲撃事件からである。

 

北朝鮮はこの事実から、自分たちは絶対安全に、しかもターゲットは確実に仕留める。

 

そんな方法を見つけだしように思える。