正式にタイトル戦になってからの2回目。
次からはタイトルホルダーと対戦する挑戦者を選ぶための闘いとなる。
これでようやくタイトル戦としての体裁は整ったのだが、まだまだ不安な要素は多々あると言えるだろう。
なんたって優勝賞金2000万円を獲得した高見はまだC級2組。
プロ棋士としての最低ランクである。
その高見に対して4連敗を喫した金井は、初戦で王手龍取りというアマチュアでも有段者なら食らわない大技での投了となっている。
それだけでなく、ベスト4にタイトルホルダーが一人もいないのだ。
これは他の棋戦とは違う叡王戦ならではのグループ分けにその原因があると思われる。
で、決勝トーナメントへと進むシード条件が、前回のベスト4、タイトルホルダー、全棋士参加の棋戦での優勝の順となっている。
去年が1回目だったので残りの3人。
タイトルホルダーはタイトルのランキング順に、羽生、佐藤、菅井、中村、渡辺、久保の6人で、この段階ですでに9人。
王将のタイトル保持者であるにも関わらず、久保は予選からのスタートとなる。
世間が一番注目しているであろう藤井はおそらくその次のランク10位。
こちらも予選からのスタートとなる。
タイトルが多い上に抜きんでた強者もいないために、なんだかなあという感じになってしまっている。
今年はもう少しましな闘いになってくれたらいいなと思う。
ついでに注目の藤井の今後だが、こちらはやはり王座戦という事になるだろう。
次が因縁の深浦との対決。
この対局を含め、残り3つ勝てば挑戦者となる。
中村が藤井相手に防衛出来るとは思えない。
するとこれまた記録更新。
史上最年少のタイトル奪取となる。
かみんぐすーん。