数を数えることで、自分の進歩の度合いを容易く測る事が出来る。
これが他の事だと、進歩しているのかどうかが自分では分からない。
例えば色を見たとしよう。
何色をどんなふうに見れば進歩したと言えるのだろうか?
色と光の違いは何だろうか?
ナーダ音はどうだろう。
どんな音色、どんなメロディーが進歩の証なのだろうか?
色を見るのとナーダ音を聞くのとでは、どちらがより進歩したと言えるのだろうか。
自分では判断出来ない。
それは他の体験についても同じ事が言える。
ところが、数を数えるのは、誰にでも進歩の度合いが明白となる。
数が大きくなればなるほど、クンバカの時間が伸びているのは当たり前の事実だからである。
クンバカのたびに前回の記録を1秒でも上回るように努力する。
ヴァヤヴィヤは毎回が自分の限界を超える挑戦の繰り返しである。
闘いのたびにその記録は伸びていく。
最初は1分程度しかクンバカ出来なかったのが、2分、2分30秒、3分と伸びていく。
闘うたびに強くなっていく自分を感じる事が出来る。
が、しかし、それも3分までだ。
そこから先は記録が伸びなくなってくる。
努力が結果に結びつかなくなってくるのである。