極限修行におけるヴァヤヴィヤは、ツァンダリーでのやり方で行われた。
上体を前に倒し、ウッディーアナバンダで凹ませた腹部に蓮華座を組んだ足を格納する。
これでバンダが戻るのを防ぐことが出来るため、上体を起こしたやり方と違い、苦しくなったからと言って直ぐに呼吸をする事は出来ない。
したがって、限界までクンバカして、さらにその先まで無理やりに引き延ばすことが出来る。
いわゆる、物理的に不可能な状態を作り上げるという事である。
始めてしばらくすると、額を床に付けたままでダルドリーが起こり始める。
蓮華座を組み、額を床に付けたままの体勢で、身体が跳ね上がる。
そのまま下に落ちると頭を床に打ち付けるため、前受け身のような態勢で凌ぐ。
上体を起こしてしまったら、せっかくのバンダが無駄になってしまう。
「死んでもいいから、呼吸を止めろ!」
麻原の激が飛ぶ。
「望むところだ!」
と、思う。
だからと言って、そう容易く解脱出来るわけではない。