叡王戦の決勝七番勝負は、金井対高見となった。
高見は規定により六段に昇段したが、決勝進出の時点ではまだ五段。
タイトル戦が六段対五段というのは叡王戦ならではだ。
やはり時代は確実に変わりつつあるのだろう。
名人だけでなく、タイトルホルダーの誰も決勝に進めなかった。
もちろん、A級棋士も全員破れた。
期王戦の挑戦者も永瀬だし、この勢いだと渡辺が破れ、無冠に転落というのもありそうだ。
糸谷も全棋士中ただ一人、全勝で早々とA級昇級を決めている。
もはや、佐藤名人もうかうかしていられない状況になってきた。