2回目に使った象意は金星。
これは、支部活動においては、布施を意味する。
今回も驚くべき結果が待っていた。
その日、50万円と10万円の無償の布施があった。
50万の布施は信徒からのもの。
その人は入信以来、半年以上一度も道場に来ていなかった。
それが仕事中に、突然、布施をしなければならないと思ったのだそうだ。
それはちょうど、大宇宙占星術の時間と一致する。
そして、仕事中にもかかわらず、銀行に行って金を降ろし、道場にやって来た。
まったく、いったいどうなっているんだか、であるのだが、もうひとつの布施もまた凄かった。
10万円の布施は信徒ではなく、信徒の知り合いでもない、オウムとは全く関係のない人からものだった。
「宗教をやっている人は立派な人だから寄付します。」
そう言って、その人は10万円を置いていったのだという。
もちろん、その人がどこの誰なのかはさっぱり分からない。
それにしても、運命術とは恐ろしいものだ。
現象を動かすというよりも、人間の行動をコントロールしてしまうのだから。