さっそく買って読み始めたんだけど、実に面白い!
元々は、細菌がウイルスの攻撃から身を守るための免疫システム。
まあ、人間から見れば細菌もウイルスも小さすぎて似たようなものなんだけど、細菌とウイルスではゾウとアリほどに大きさが違う。
その大きなゾウが、体内に侵入してくる小さなアリを撃退するために生みだした迎撃システムがクリスパー・キャス9。
DNAの中にある不思議な回文構造を持つ塩基配列がクリスパー。
細菌たちは自分たちを攻撃したウイルスの塩基配列を記憶し、キャス9で特殊なタンパク質酵素を作り出し、そのターゲットとなる塩基配列を切断しウイルスを破壊する。
凄い、凄すぎる。
日本の教育レベルは高いから、時間の問題で高校の授業でも生物の時間に遺伝子組み換えの実験を行うようになるだろう。
サリンの製造も高校の化学のレベルだけど、そっちはまさか作るわけにはいかない。
植物の遺伝子を組み替えて、野菜が美味しくなったり、花の色が変わったり、そんな感じになるんじゃなかろうか。