フルネームはクリスパー・キャスナイン。
日曜日の新聞の新刊紹介欄を見ていて、またまた面白そうな本を見つけた。
「究極の遺伝子編集技術の発見」
この技術を使えば、遺伝子の狙った部分だけを切り取ることが出来るし、別の遺伝子を組み込むことも出来る。
遠藤が好きそうな本だなあと思う。(笑)
事件の頃は、ベクターを使って遺伝子を組み替えるという方法しかなかった。
当時よりもはるかに簡単で確実な方法が5年前に発見され、その後加速度的に技術が進歩し続けている。
ノーベル賞確実と言われるこの技術を使えば、病気の治療だけでなく、動物も植物も、そして人間さえも、作り出せないものはないと言ってもいいほどである。
ということになると、元オウムとしては、あるひとつのことを危惧せざるを得ない。
それはもちろん、生物兵器の開発である。
繁殖力が強く、熱や抗生物質に耐性を持ち、さらに複数の細菌の毒性を併せ持つ、新型の生物兵器。
もしかしたら、もうすでに、完成しているのかもしれない。