自分は悪業を積み死刑になる。
そして、教団は崩壊する。
地下鉄にサリンを撒くことでそうなるということが理解出来た段階で、選択肢はいくつか存在する。
教団を崩壊させることがグルの意思なのだから、グルの意思通りに地下鉄にサリンを撒く。
これがまず、一番最初の選択。
まあ、その選択をしたところで、グルがなぜ教団を崩壊させようとしているのかが分からないだろうなとは思うが。
そこから先は自分の頭で考えるしかない。
この、自分の頭で考えるという事が、オウムのワークでひたすらやらされたことである。
脳みそに汗をかくほどに考えに考えて、正解を導き出したとき、麻原から智慧ある者として認められる。
素直にグルの意思に従うという事を選択しなかった場合でも、その先はまたいくつもの選択肢が存在する。
ところで、殺されるのが怖いから指示に従うというのは、全く情けない話だという事は理解出来ていると思う。
実際に、教団に逆らって殺された人は何人もいる。
殺されるのが怖いからというのが理由であったとしたら、そんな者は凡夫・外道と見下していた人達以下であり、到底修行者と呼べるものではない。
かく言う元R師も、教団を離れるにあたって麻原と話をしたとき、死ぬ覚悟はしていたのだから。
てか、そもそも、出家するときに遺書を書いてるだろ。(笑)
修行者のくせに死ぬのが怖いだなどと、ふざけるのもいい加減にしろという話だ。