オウムはなぜ消滅しないのか⑦ | 法友(とも)へ

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p85井上に関すること

 

全く不思議なことなのだが、井上は一般人にはとても受けが良い。

 

これが、オウム内部で、ある一定以上の地位にいたものにとっては、その評価は逆転する。

 

もちろん麻原も同様の評価をしており、井上は魔境だが役に立つ。

 

そういう事だった。

 

あまりにも破戒を繰り返し、いつ破門になるのかとよく噂されていたが、とにかく人を騙して入信させる能力はずば抜けていたために、最後まで麻原に利用されることとなった。

 

 

「経済的勝利とともに物質主義が蔓延し、それと引き換えに精神のよりどころを見失った日本」

というところに、この弁護士さんはずいぶん感心し、感銘を受けておられるようだ。

 

まあ、そうなのかもしれないが、それはオウムとは何の関係もない。

 

個人がどんな意見を持つのも、どんな感想を持つのも自由だが、それは事実ではない。

 

 

修行者から見れば、人間界というのは貪りの世界である。

 

貪りがあるのだから、人間界が物質主義に傾くのはむしろ当然であると言っていい。

 

人間界の不幸・争いは全て、この貪りから生じている。

 

 

p87「麻原が、まだ1万5千人前後の信者しかいない状態で総選挙に出馬した動機は不明であるが、」としているところ。

 

やはり、その時代ごとの変化・違いというものがまったく考慮されていない。

 

1万5千人前後の信者というのは、最終的にそのぐらいにまで増えたということであり、総選挙の時点ではその数はそんなに多くはない。

 

正確な数は分からないが、到底1万人には及ばない数、せいぜいが数千人ということではなったかと思う。