中川の手記12 | 法友(とも)へ

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新聞報道を見て、幹部たちはすぐにでも上九に強制捜査が入ってくると考えた。

第7サティアンではまだサリンは完成していなかったが、土谷棟で作ったサリン、VX、DC、DFなどを処分し、全身防護服を焼却した。

 

 

この時、運命のいたずらとでもいうべきことが起こる。

 

なぜ、そんな事になってしまったのだろうと思う。

 

 

教団は、全ての毒ガスを処分するつもりだった。

 

しかし、全ての処分が終わったと思って、全身防護服を焼却した後に、処分漏れのVXとDFが出てきたのである。

 

防護服なしでは、危険すぎて毒ガスの処分は出来ない。

 

 

そして、この時のDFによって地下鉄サリン事件が起きるのである。

 

この時、完全に処分出来ていれば、地下鉄サリン事件は起きてはいない。

 

オウムは毒ガスを作る能力を失い、もう一度初めからやり直すには数か月を要したはずだ。

 

 

この経緯を見ると、まるでそうなることが始めから決まっているかのように、人間の思惑とは関係なく地下鉄サリン事件が起きているかのようにすら思える。