囲碁電王戦は、人間の2勝1敗で幕を閉じた。
なんの事はない、Zenのレイティングは結局3100程度にまでしか上がらなかったらしい。
これでは、この結果も当然ということになるが、コンピュータ囲碁にはまだまだ問題が山積しているということだろう。
それにしても、趙治勲のコメントが素晴らしかった。
「こんなに強くなってくれて、感謝しかない。」
だとか、
「コンピュータが強くなれば、人間はもっともっと勉強して、一緒に強くなっていけばいい。」
だとか、一言一言に器の大きさを感じさせる。
将棋界とはあまりにも違う対応に、ただ驚くばかりだ。
それにしても、この趙治勲の態度は、いずれ間違いなくやってくる人間と人工知能の共存する社会への対応として、ふさわしいのではないだろうか。
人間よりも機械、人間よりも人工知能のほうが優秀であることは、もはや疑いようがない。
人間のほうが勝るものがあるとするなら、それは修行だけだ。(笑)