熊本県警強制捜査13 | 法友(とも)へ

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空が見えた。


雲ひとつないというほどでもないが、小さな白い雲がいくつか浮かんでいるだけの、澄み切った青い空。


綺麗だな。(笑)


大抵と言うか、いつもそうなのだが、普段目にすることのない頭の上の光景が見える時、それは今危険な状態にあることを意味する。



どさっ!


ジュラルミンの盾にぶつかった時は身体の前の部分が音を立てていたが、今度は身体の後ろ側が音を立てた。


次の瞬間、綺麗な青空を遮るようにして、なんだか見たこともない形状のものが視界を横切っていく。


それが人間の身体であることを認識出来るまで、少しタイムラグがあった。



ジャリ、ジャリと文字通り砂利を踏みしめる音。


機動隊員たちは、僕の身体をまたいでサティアンへと殺到していた。


まるで、戦国時代の合戦のシーンの様な気がした。



人間が歩いていくのを下から見上げる。


そういう経験は、人生の中でもそうあるものではないのだろうと思う。


その不思議な形状の太ももへ目がけて、下からタックルを敢行する。



やってみて驚いたのだが、その太ももの太い事、太い事。(笑)


スリム女子の腰よりもはるかに太い。


肉を食って鍛えているんだろうなあ。


まあ、こちらは採食主義者であるのだが。



機動隊員はすぐさま、ジュラルミンの盾を使って払いのける。


盾の使い方が実に上手い。(笑)


再び砂利道の上へ転がされ、本日二度目の青空を見る。


そこには、地上で繰り広げられている出来事がまるで嘘のような、綺麗な青空が広がっていた。