イソヒヨドリはどうしたのだろうなあ?
と考えていると、ただ事ではないアシナガバチの羽音が聞こえてきた。
普段のアシナガバチの羽音ではない。
それよりもはるかに激しい音。
だからと言って、スズメバチのような重いうなるような羽音ではない。
どうしたんだろうなあ、と思って音がしたほうを見てみると、
アシナガバチがジョロウグモの巣に引っかかっていた。
なるほどね。
そういうことか。
ここでアシナガバチを逃がしてやるわけにもいかない。
ジョロウグモも餌が取れなければ、飢えて死んでしまうからである。
しばらく見ていると、アシナガバチはなんとか巣を振り払って飛び去って行った。
今の時期は、ジョロウグモはまだ小さい。
そのためアシナガバチからは巣が見えにくく、引っかかりやすいのだが、また同時に逃げやすくもある。
秋になれば、ジョロウグモはアシナガバチよりも身体が大きくなる。
そうなれば、今度はアシナガバチを逃がすことはもうない。
しかし、巣が大きく強くなった分だけ、アシナガバチに見つかりやすくなり、交わされてしまうのだが。(笑)