続いて、次の段階の解説。
ダキニ天女を普通の身体で観想するだけでもあっさりと光に没入することが出来るが、より精妙なエネルギーを得る方法がある。
それが三面六臂のダキニ天女を抱く方法である。
三面六臂のダキニ天女は、グヤサマジャと同じく三管が完全に浄化され、金剛界五仏を具足している。
そして、両腕をグヤサマジャの首に回し、抱き付いている。
完全な神々の身体であるために、より精妙で微細なエネルギーを得ることが出来る。
通常の観想だと、エネルギーは強いが暴れ馬のような感じであるが、三面六臂であれば強いエネルギーでありながら静かで穏やかな感じで、より安定したサマディに入りやすい。
通常のダキニ天女では白い光に没入するが、三面六臂のダキニ天女では白銀の光に没入する。
ここまで来れば勘のいい人は気が付いていると思うが、これを反対にしたものが女性バージョンとして存在する。
すなわち、自身は三面六臂のダキニ天女に変化し、グヤサマジャに抱かれるということである。
三面六臂対三面六臂で対等、ということになる。
このバージョンだと男尊女卑という事はなく、女性修行者からの苦情もない。(笑)
女性たちも速やかに性欲が湧き、同じく速やかに光に没入する。
さらに、このバージョンには、普通の身体のダキニ天女に変化し、グヤサマジャに抱かれるというものも存在する。
性欲絶倫となり、大変危険な行法である。(笑)
そして、いよいよ、次はツァンダリーの最終形態へと突入する。
が、その前に、知らない人もいるかもしれないので、読み方の解説を少々。
三面六臂(さんめんろっぴ、sanmenroppi)
抱く(いだく、idaku)
変化(へんげ、henge)
である。