スイートポテトコロッケ⑤ | 法友(とも)へ

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メニューは決まったのだが、歌舞伎町の店舗には複雑な調理をするようなスペースがなかった。


横長の畳2畳半ぐらいのところに、冷蔵庫とオーブントースター、小型のフライヤーなどを置いているものだから、体を横にしなければ店の中ですれ違うことも出来ない。


なので、メニューは全て池尻の本店で作るしかない。



問題はどうやって運ぶのか、である。


場所柄から客が増えるのは夜になってからだろうという予想は立っていたのだが、そうなると運ぶ時間帯は夕方以降ということになる。


もちろん、それは道路が混みあってくる時間帯でもある。


かなりの渋滞が予想されるが、昼間はほとんど客がいないのだから、それも仕方がない。



渋滞を回避して、最短時間で歌舞伎町の店に完成した商品を届ける。


難しい任務である。


そこで抜擢された人物が北村である。


高い運転技術と的確な状況判断が出来るということで選ばれたのだが、彼は結局最後まで何かを運ぶ役回りだったのだろう。


お供物もまたしかり、事件の実行犯もまたしかりである。



まあ、これで配達係は決まったのだが、歌舞伎町店の店番にはまだ問題があった。(笑)