高校の化学で⑦ | 法友(とも)へ

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ではなぜ、地下鉄サリン事件が二液式であるなどという間違った考えが広まってしまったのだろうか?


地下鉄サリン事件で使われたサリンは、通称「茶色いサリン」であるのだが、実は茶色いサリンと透明なサリンの2種類があったのだ。



地下鉄サリン事件に使用されたサリンを作ったのは、遠藤と中川である。


この時点ですでに2種類とも言えるのだが、この時に作られたサリンは不純物が非常に多く、茶色い部分と透明な部分の二層に分離していた。



二層に分離してはいるのだが、茶色い部分も透明な部分も、どちらにもサリンが含まれていた。


二層に分離しているのだから、上からビニール袋に詰めていっても下からビニール袋に詰めていっても、どちらにしても茶色いビニール袋と透明なビニール袋が出来上がる事になる。



これが地下鉄サリン事件の真相なのだが、当時はまだその事実を知る人が少なかったのだろうと思う。


裁判記録が公表され、オウムでのサリンの製造方法が分かった今となっては、そんな戯言に耳を貸す人はもういないだろう。