高校の化学で② | 法友(とも)へ

法友(とも)へ

ブログの説明を入力します。

サリンの製造自体は、高校の化学程度で可能である。


なのだが、人類の半分以上は文系だろうから、ここで簡単なおさらいをしながら各製造過程を見ていきたいと思う。



様々な物質は、原子の周りを電子が回っている。


原子核の中の陽子と電子は電気的に釣り合っており、物質により電子の数は決まっている。


電子はどこにでも存在するのではなく、軌道とその軌道に存在する数が決まっている。



で、ここからが重要なのだが、電子は2個で1セットになり安定する性質を持っているという事だ。


どの原子も電子の数は、内側の軌道は1セット2個で、外側の軌道は4セット8個で安定する。


そこで、安定した状態になろうとして何らかの原子と、電子をそれぞれの軌道上に共有することで結合が起こる。


この共有する電子対が、いわゆる結びつくための手を持っていると表現出来る。



水素は電子を1個持っている。


つまり、1本の手を持っていて、水素原子2個でお互いに1本の手で結びつき水素分子が出来る。



酸素原子は8個の電子を持っている。


内側の軌道に2個、外側の軌道に6個であり、電子4個で電子対二つが埋まっており、残り二つの電子対に1個ずつ電子が存在する。


つまり、2本の手を持っており、そこに1本の手を持つ水素が二つくっついて水が出来る。



炭素原子は6個の電子を持っている。


内側の軌道に2個、外側の軌道に4個であり、電子対4つにそれぞれ1個ずつ電子が存在する。


つまり、4本の手を持っており、そこに水素が四つくっついてメタンが出来る。