思わぬ展開に⑱ | 法友(とも)へ

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トゥー先生は昔の人なので、言葉遣いが古臭いところがある。


警察がどうやってオウムがサリンを作っていることを特定したのかの話で、「百姓」という言葉が出てきた。


トゥー先生いわく、


「百姓の格好で、山菜取りのまねをして、土を採取した。」


ということらしい。



これって、サマナが目撃していそうな気がするなあ。


だけど、百姓の格好って、どんな格好なんだろうなあ?




中川は最初はアンソニー トゥーが何者かをよく知らなかったようだ。


それで、95年1月の読売のスクープによって、オウムが開発を中止し隠蔽をし始めたという話をした。


あのスクープがなかったら、オウムはさらに大量の毒ガスを製造し続け、世の中は大変な事になっていた。


警察がサリンであるという分析が出来るようになって本当によかった。



そう話す中川に、トゥー先生は、「それは私が教えたんだよ。」


と言ったという。


中川はしばらく沈黙してから、


「有難うございます。」


「先生のおかげで、オウムはあれ以上の事件を起こさずに済みました。」


と答えた。



う~ん、


こんな事を書くと、また不謹慎だとか言われそうだけど、まるでドラマの一場面のようだ。



事件当時、中川にも葛藤があったのだろうと思う。


もしかしたら、誰か止めてくれ!


そう思っていた部分もあったかもしれない。


そんな中川の思いに応えるかのように、アンソニー トゥーは事件を止めたのだ。



僕にはやはり、不思議な巡り合わせの様に思える。