運命の分かれ道④ | 法友(とも)へ

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麻原からは一切事情の説明はないので、佐伯が何をどうしたのかがさっぱり分からない。


なんで杉並にいるはずの佐伯がサティアンにやって来るのか?


なぜ麻原は中に入れるなと言ったのか?



あれこれみんなで考えたところで正解は誰にも分からない。


サマナの一人が、下向したのか、それとも破門になったのかじゃないのか、と言い出した。


たしかにそういうことなら話のつじつまが合う。


このブログを読んでいる人達は、今の時点だから佐伯が金を盗んで逃げたことを知っているけれど、当時富士にいたサマナ達は誰もそのことを知らない。



そして、実は麻原からの伝言には、まだ続きがあったのである。


「サティアンのエレベーター横のパイプシャフト室に、警備で使っている武器がある。」


「どれでも好きなものを使え。」


「何をやっても構わん。」



何をやっても構わんと言われても、意味不明としか言いようがない。


木刀にヌンチャクにメリケンサックなどといった物騒なものを使って、力自慢といっていいような男のサマナ数人がかりで、佐伯一人に対して何をやっても構わん。


何やらピリピリした雰囲気が漂い始めていたが、サマナの一人が冗談交じりに「殺してもいいってことか?」と言った。


まさかそんなことはないだろうと思ったが、個人的には殺さなければ何をやっても構わんという風に理解をした。