クリシュナナンダで思い出したけど、これまたヨーガ根本経典に登場するケーチャリームドラーの話が出たことがあった。
ケーチャリームドラーというのは何かというと、舌の先で眉間の後ろを押さえるという技である。(笑)
何度も書くけど、ほんとインド人の発想のユニークさには恐れ入る。
で、そうやって眉間の後ろ側を押さえると、擬似三昧に入ることが出来る。
恐ろしく手っ取り早く体験が出来る秘儀なのだが、普通は残念ながら舌はそこまで届かない。
舌を口から出して鼻にまで届くことはないと思うが、内側から鼻の奥に入れても眉間の裏側にまでは届かない。
てか、そもそも、鼻の奥にすら入らない。
それで、どうするかというと、
まず、油を舌に練り込む、もはや肉料理の下準備の様になってしまっているが、そうやってから入念に舌をマッサージしてから引っ張るのである。
これを毎日繰り返していると、舌は次第に長く伸びてきて、眉間の後ろにまで届く。
ということらしい。
麻原はこのケーチャリームドラーを達成するのに、もっと簡単な方法を使った。
それは舌の裏にある筋をカミソリで切るというやり方である。
まあ、たしかにこれなら早いが相当痛そうである。
麻原はいっぺんにたくさん切ってしまうと舌を上手く動かせなくなるので、何回かに分けて少しずつ切らなければならないと言っていた。
で、このケーチャリームドラーを、師全員にやらせるという話が出たことがあった。
麻原がクリシュナナンダに「メスで切れば早いだろ?」
と確認し、「よし、アーナンダからやってやってくれ。」
と言っていたのだが、あれは単に井上に対する嫌がらせだったのだろうか。