まるごとキャベツ⑥ | 法友(とも)へ

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朝令暮改。


オウムではよくある事だった。



このことをよく表しているのが通達ではないかと思う。


通達にもいくつか種類がある。


最初は「通達」1種類だけだったと思う。


それがいつの間にか、「通達」、「尊師通達」、「SPS通達」、「SPS尊師通達」と、どんどん増えていった。



これには麻原が目が見えないことが関係している。


最初の尊師通達の内容は、たしか通達の内容を取り消すものだったような記憶がある。


通達と称して、グルの意志に反した内容のものを送りつけているから、それを取り消すという事だったと思う。



本来であれば、麻原の回りにいる弟子たちは、グルの意志に従って行動するはずである。


つまり、通達はグルの意志を反映したもののはずなのだ。


ところがどっこい、現実はそうではなく、幹部たちは頻繁に麻原の意志に反した行動をとり、しかもそれを通達として出し末端のサマナたちに強制するのである。


それで麻原は激怒し、前の通達を取り消す尊師通達を出すのである。



しかし、これには大きな問題がある。


麻原は目が見えない。


通達の内容も、尊師通達の内容も、自分の目で確認することが出来ない。


もちろん、自分でファックスを送ることも出来ない。



ということで、麻原は自分が信頼出来る優秀な人材を集めてSPSを作り、通達に自分の意志が正しく反映されるようにSPS通達という形にした。


のはずなのだが、何か問題があったのかどうか、SPS尊師通達なるものが誕生するのである。


しかしこれは、どこまで行っても解決されることのない問題である。


何度も書くが麻原は目が見えない。


どうやっても通達の内容を確認することが出来ない。


しかも、麻原の指示はいつも、具体性のない曖昧なものである。



このように、オウムの全ての動きというものは、なんやようわからんうちに組織全体に伝わっていく。


まったく組織としてはグダグダだ。


幹部たちの事はどうだか知らないが、サマナたちは大変な目に合わされることになってしまう。