当時、富士の総本部道場には、数十人のサマナが居住していた。
多いときには、100人を超えていたかもしれない。
当然のことながら、毎日の食事の量は大変なものになる。
それに比例して糞尿の量ももの凄い事になり、業者と一悶着あったりするのだが、それはまた別の機会に。
てか、「プルシャを落としました。」で書こうと思う。
で、その大量の食料を買うのに、スーパーよりも市場でせりをやったほうが安いということで、Vが毎日買い出しに出かけていた。
まあ、慣れない事で色々と大変であったとは思う。
時間の経過と共に、市場のおっちゃんたちと段々と仲良くなった頃、色々と頼まれるようになってきた。
買い手が付かない時に「オウム、頼むー!」
とか、「これ持っていってくれたら、安くしとくぞ。」
とか、言われるのだ。
まあ、要するに売れ残りの処分の依頼である。
市場にしてみれば、売れ残りはタダのゴミであり、処分するにもそれなりに費用がかかる。
ところがオウムに頼めば、なんと驚くべし!
ただで引き取ってくれるのである。
なんて有難いんだ!
かくして、大量のキャベツや腐ったぶどうが、神聖な道場へと運ばれていくことになるのである。
これが、サマナたちにとっての、悪夢の始まりだったのである。
わら、笑えない!
むしろ、泣き!