正直な話、東京拘置所は恐ろしいほど不親切である。
電話で面会や手紙について尋ねても、なんとも要領を得ない答えしか返ってこない。
そんなわけで、結局自分で確かめるしかないということになってしまう。
世の中には色んな人がいるもので、死刑囚と手紙のやり取りをしたり、裁判の傍聴マニアのように死刑囚との面会をする面会マニアやボランティアで面会をする人もいる。
が、そのための具体的な手順がどうも分からない。
どこかの徳の高いお方が、迷える元オウムのためにまとめサイトでも作っておいて下さると嬉しいのだが、どうやらそんなものはなさそうである。
ま、やってみりゃ分かることは、やってみりゃいいだけのことだ。
というわけで、面会申込書に「小池 泰男」と書いて、受付に提出する。
窓口は、右側が弁護士用、左側が一般用。
あ、そうだ。
東京拘置所の雰囲気は普通の役所って感じなんだけど、あきらかに普通と違うところもある。
それが、受付の窓口が全面透明なアクリル板とおぼしきもので囲われている点だ。
内側からはマイクを使って呼び出しをする。
それと、面会申込書を提出する窓口も、紙一枚が通る隙間しかない、下側へ湾曲した金属の間を通すようになっている。
確かにこれでは、ナイフもノコギリも通らない。