麻原の髪の毛のことを「尊師御法髪」(そんしごほうはつ)という。
(正しくは尊師御宝髪)
たしか3千円のお布施で、紙包みに2、3本入っていたと思う。
これを何に使うのかというと、煎じて飲むのである。
お湯の量が半分になるまで煮詰めるので、基本的に漢方薬と同じである。
その時に、髪の毛も一緒に飲み込むのだが、何せ日頃布を飲み込んでいる連中なので、髪の毛なんぞ何の問題にもならない。
オウムについて知識がある人は、3千円のお布施ってオウムにしては安いなと思うだろう。
まあ、何せ元がタダだから。
麻原自慢のロングヘアーもいつまでも伸ばし続けるわけにもいかず、定期的にカットすることになるのだが、人間の頭に生えている毛は10万本とか言われているので御法髪も一気に大量生産されることになる。
そんな御法髪にも、プレミアが付くような特別なタイプのものも存在した。
それが、シャクティーパットと特別イニシエーションのときのものである。
これは普通では手に入らない。
床に落ちていたり、麻原の服についていたりするものを、スタッフが拾い集めるのである。
信徒時代に東京本部に行った時に、道場の真ん中でスタッフがシャクティーパット時の御法髪を煎じていたのを飲ませてもらったことがある。
このときのエネルギーは凄いものだった。
プラコップにちょっとだけ入っていたのだが、飲むよりも前にプラコップが口に当たるよりも前に白銀色の光に包まれた。
飲み終えた後は身体が細かく振動し続けていた。
まあ、信徒時代はエネルギーが弱かったから、そんなものなのかもしれない。