ゴキブリホイホイを自作して実験をしていると、なぜか中にいるゴキブリの数が前日よりも減っているということが起こってしまっていた。
で、よく観察してみると、答えはすぐに分かった。
新たにワナにかかるゴキブリがやってくると板が持ち上がる。
するとそこに隙間が出来る。
その隙間から中にいるゴキブリは外に出る。
というわけで、ゴキブリたちは中に入ったり出たりを繰り返していたということだ。
これはゴキブリの数が少ない一般家庭では特に問題にならないのだが、なにせオウム施設内にいるゴキブリの数は半端ではないのである。
この原因はワナが水平方向だからなのであって、垂直方向にすればいいのではないかということになる。
そしてまた試作品が作られ、その中にプラコップを使った落とし穴式のものがあったのである。
そこでサマナたちはまた新たな発見をする。
ワナにかかるゴキブリよりも、プラコップそのものの中にいるゴキブリの数の方が多いことに。
かくして、プラコップをそのまま置いておくだけという、実に画期的なゴキブリ捕獲器が完成したのである。
あとはこれをより効率の良いものへと改良するだけだ。
ゴキブリをプラコップの中へ落としやすいように、中に落ちたゴキブリが外へ出れないように、プラコップの中に塗る滑りやすい材質のものが何かを見極めるため、日夜繰り返し実験が行われた。
水、洗剤、石鹸、油、グリース、バター、などなど。
それと同時に、その滑りやすいものをプラコップのどの位置に塗るのかも、繰り返し実験が行われた。
そしてサマナたちはついに見つけたのでありました。
最適な素材、それはマーガリン。
しかも、雪印ネオソフトという銘柄指定。(笑)
塗り方はプラコップの一番上ではなく少し開けて、指の腹に乗せて体温で温めつつ幅1センチほどに限界まで薄く塗る。
まったくオウムってやつは、どうしてこんなくだらないことに一生懸命になってしまうんでしょうかねえ。