約束① | 法友(とも)へ

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林(小池) 泰男は良識ある社会人という感じです。


オウムの幹部達のほとんどが若くて社会経験がほとんどないエリートたちなのと対照的に、林 泰男は苦労人でしたからね。


まあ、かなり独特のキャラクターです。



一般的なワークと平行して裏のワークをよくやっていた印象があります。


麻原から拳銃を支給されて、同行するときはバッグに入れて持ち歩いていましたね。


防弾チョッキも支給されていましたが、重いからという理由でしていませんでした。


「いざというときは身体で盾になるんだから動きやすいほうがいい。」


と言うのを聞いたときは、この男は絶対職業を間違えてるなと思ったものです。



それ以外にも新見からの依頼ということで、電話の盗聴もやっていましたね。


ピッキング道具を使って侵入し電話機に盗聴器を仕掛ける。


その相手がどこへ電話をかけるのかを調べるためにダイヤル音から数字を解析するということもやっていましたね。


必要なものがあるといえば一般的な経理とは別会計で申請なしでいくらでも出してもらえるようでした。



そう言えば、懐かしい思い出があります。


あれは夜中の1時か2時ごろだったと思いますが、麻原が突然径行に行くと言い出したことがありました。


それで、石井、新見、林、僕とアーチャリーもいたと思いますが、出かけることになりました。



道路を横断するときに夜中とはいえ車が走っているわけですが、麻原は目が不自由なためにもたもたしてしまいます。


車が近づいてきてヘッドライトに照らされたりすると、僕の場合は反射的によけてしまったのですが林は違いました。


道路のど真ん中に仁王立ちしたまま、麻原が渡り終えるのを待っていました。



たいしたもんだねえ。