ボツリヌス培養プラント⑬ | 法友(とも)へ

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身の回りでいろんな事が起こり、なんだか慌しく時間を過ごしていたころ突然中川がやってきた。


相変わらずサティアン内を自由に出入り出来るんだ、凄いなこの男はと思った。



中川は話を切り出してきた。


「実は新しいイニシエーションが完成したので、受けていただきたいんです。」


麻原からの御指名で僕にイニシエーションを受けさせるようにということらしい。


へぇ~と思ったが、特に深く考えることはなかった。



中川についてサティアンの2階に行ってみると、すでに広瀬が待っていた。


中川は点滴を用意すると、僕と広瀬の腕に針を突き刺した。


「20分かかりますので、シャヴァアーサナをとっていてください。」



どんな凄いイニシエーションなんだろうと期待しながら待っていたのだが、特に何も体験はなく終わってしまった。


そのことを中川に話すと、「光の体験をされた方もいるんですけどね。」といいながら、なんだか申し訳なさそうな表情に思えた。


このときの中川の表情と、体験がなかった理由は後になってから分かることになる。