ボツリヌス培養プラント④ | 法友(とも)へ

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CBI(後の建設省)っていうのは凄いもので、何でも作ってしまう。


この時もメタンガスの発酵タンクはすでに完成していた。



道場の裏手に深さがおよそ3メートル、横3メートル、奥行き5メートルほどのコンクリート製の水槽があり、その脇から上に向かって斜めに水路が伸び地上の投入部につながっていた。


水槽の上には内側にぴったりはまるように四角いおわんのような鉄製の蓋が乗っていた。


腐食を防ぐためのコーティングがされ、水槽の上部の引っかかりの上に乗るようになっていた。



それと同時にバキュームカーを購入し、汲み取り作業用の作業着とでも言うべきものやゴム手袋も用意した。


まさか出家して汲み取りをやることになるとは思ってもみなかったが、バキュームカーの操作は以外に簡単だった。


完全にではないけれど一応秘密裏のワークなので夜になるまで待って、正面からではなく裏手のサティアン側から車をまわす。


ぐるぐる巻きになっているホースの先を引っ張り出し、一本背負いのような体勢で歩きながらホースを伸ばしてゆく。


汲み取り口の蓋を開けてホースを入れたら一旦車に戻って汲み取り用のレバーを引く。


後は便槽の中を覗きながら吸い残しがないようにホースを動かして、ホースを引き上げるときにバケツに用意しておいた水をかけて洗う。



次に発酵タンクまで車を移動させて、投入口から放出。


これはもうビックリするような勢いで糞尿が飛び出していた。


そこへすでに発酵が進んでいたドラム缶の中身を投入、こちらでも同じようにガスの発生が確認されたがまだ問題は残っていた。