由紀乃ちゃんの歌唱で絶品と言えるものは数え切れないほどありますが、まず挙げたいのは「細雪」です。

 

元歌歌手は五木ひろしさんですが、歌詞の主人公は女性なので女性歌手の方に分があるのは仕方ありません。

 

由紀乃ちゃんの歌唱はあたかも持ち歌のようで、吉岡治先生の詩の美しい文学的世界が柔らかくこの上なく優しい歌声で綴られてゆき、しずかに舞い散る細雪の「和」の光景が目に浮かぶようです。

 

恩師である市川昭介先生の代表作の一つでもあり、さすが市川門下生の由紀乃ちゃんは恩師から伝授された秘伝の歌唱法を駆使し、あくまでも優しく美しくたゆたう歌声で叙情的な名旋律を歌い上げます。

 

由紀乃ちゃんの絶品の歌唱には市川先生の作品が多くありますが、やはりその旋律と歌唱法は表裏一体のものなのでしょう。

 

もし、この曲が由紀乃ちゃんで発売されたらやはり大ヒット曲となっていたでしょう。もし、世が世なら、つまり演歌全盛期の70年代だったら、間違いなく由紀乃ちゃんは都はるみさんやちあきなおみさんと紅白の大トリを競い合うような大歌手だったことは間違いありません。

 

 

「細雪」(原曲 五木ひろし)

 

「細雪」(原曲 五木ひろし)

 

「細雪」(原曲 五木ひろし)

 

「細雪」(原曲 五木ひろし)

 

 

 

 

紅白と言えば今ちょうどNHKで紅白をやっていますが、今年は初めて紅白を見ません。視聴率80%の紅白全盛期を支えた演歌を蔑ろにして、ポップスは歌唱力基準で人選しておきながら、演歌歌手の基準は全く不透明。

 

紅白に出たくても出れないでいる歌唱力の塊みたいな歌手が演歌界にはごまんといるのに、その人達には全く目を向けず、プロとは言いがたい、素人並みの水・・・・や氷・・・・や純・や新・・・・等が人気だけで選ばれる。

 

演歌ファンは舐められている、としか思えない。人柄や容姿等でなく歌唱力のある人を応援しましょう。この国の歌の上手い人は演歌歌手になってきました。

 

紅白見ないでBSテレ朝の人生歌あり5時間スペシャルを見てるけど、名歌手たちのVTR見ながら吉幾三が必ず歌の話から反れて下品な笑い話に持っていく。お笑い芸人じゃないんだからプロ歌手としてのもっと貴重な話を聴きたいのに、いつも仲間内の下世話な笑いに持っていく。お笑い番組じゃないんだから・・・。だから舐められるんだ。

 

紅白と演歌については後日詳しく。