緊張のラボミーティング&漢飲み | In my life ~研究・育児日記~

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2011年5月ー2014年2月までBostonに留学していました。
現在は帰国して臨床、教育に追われる日々です。

毎週金曜日はラボミーティング。

ボスはこのミーティングでいつも「結果が出ない実験は、時間の無駄であり、その間のグラントからでている給料と使用した試薬を考えると最終的にはお金の無駄になる。」と言っており、当然ですが常にボスは、結果を求めます。

しかしサイエンスは必ずしも100%結果が出るわけでなく、途中で見極めて撤退が必要な場合があり、この見極めをいかにするか。
「両群間に差がない。」といろんな要素が複雑に絡み合うWetの実験で結論付けることは、「差がある。」と言うことよりも難しく。結果が出るものと期待しているボスに対して「差がない。」と言うのは極めて困難です。

そして今回のラボミーティングは日本人のTさん。
この日のためにスライド作り、実験のデータ解析を行なってこられました。

プロジェクトを任されて約1年。Tさんにとっては今後のボストン生活を左右する極めて大事なミーティングであり、私たちも緊張していました。前座の臨床カンファレンスが終わった後、ボスが突然。

「T、早くプレゼンの準備しろ!」

まだ始まってもいないのに、何故か機嫌がよくなさそうです。。。

そのような中、Tさんはプレゼンを開始。
最初の背景の説明が数枚のスライド。
ここまで、誰も質問なし。

順調にスライドを進めていきます。

ですが、実際のデータ説明である一番最初のスライドで鋭い質問が。。。

徐々にボスの機嫌が悪くなり、机に足を乗せ始めました。

このままではヤバイ!!
そう心の中で思いながら、私自身も緊張してプレゼンを聞いていました。

その後もデータに対して活発な議論が交わされますが、Tさんは粛々とデータの説明を続けます。
ポジディブデータを示すことで徐々にボスの機嫌もよくなり、最終的には前向きな感じで会が終わりました。

その後、Tさんとボスだけで10分程度話した様子ですが、そこでも褒められたようでなんとか無事に終了!

Tさん、本当にお疲れさまでした。発音が前回よりも明らかに滑らかであり、Japanglishの壁を超えつつあるようで羨ましかったです。

今回、改めて感じたのが、やはり結果がすべて。

そしてラボミーティング後のお疲れ会を、日本男児4人で開催することになったのです。
実験が終わってから、オールストンのしゃぶ禅→ドレミの黄金コース。

おそらく4人揃って飲みに出かけたのは初めて。
いろんな話ができてよかったです。
久しぶりのカラオケも盛り上がりました!!

同じラボでこのような仲間で出会えたことに感謝します。